2006年10月12日

繁盛店への道のり・・・

繁盛店への道のり・・・

正直に告白します。

「沖縄そば博物館」の8店舗の中で 「琉球麺屋シーサー」は一番売れていません。


その現状を「琉球麺屋シーサー」「沖縄そば博物館」店長・小山君に聞いてみました。


「なぜ?琉球麺屋シーサーは売れていないの?」(野崎)

00が△△だから売れていません・・・・

□□が00だから売れていません・・・・

△△が□□だから売れていません・・・・

00が△△だから売れていません・・・・

□□が00だから売れていません・・・・

△△が□□だから売れていません・・・・




「ふ~ん、言ってる事はわかったけど・・・何か違うんだよな~。

 あなたは店長として、売り場を任されたんだよね~~。

 さっきから、売れない理由を並べているけど、あなたがやれることを全力でやってみたのかい?



 腹から声出して、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」を言ったのかい?


「あの人一生懸命だね~!」って言われるぐらい、ブース内で動き回っているのかい?


売れていない現状であれば、「おそば」を作ったら三越のスタッフに運ばせないで、直接自分で運んでいったのかい?


その時、お客様に「たくさんの店舗の中から「シーサー」を選んでいただいてありがとうございます。」って、声かけたのかい?



周辺の国際通りには、いろいろなお店があるけど、そこに一軒でも挨拶に行ったのかい?


自分に与えられた環境で、あらゆることをやってみて「もう神頼みするしかない!」って、祈ったのかい?


そこまでしたなら、愚痴や不満を聞こうじゃないか。



「暗い、暗い、と不平を言わず、すすんで明かりを灯してみろ!」




(小山君は、うちあたいした顔をしていました。)




実はな、俺も同じ経験をしているんだよ。


松山に屋台ラーメンを開業したころ、全然売れなくて困り果てていた。

24歳の若造が周囲の反対を押し切って開業したことを後悔したよ。

オープンから3ヶ月経って、もうやめる決心をしたんだよ。



しかし、やめることを決めたけど、後悔しないやめ方を考えた。

廃業しても後悔しない行動をした。


それは、商売人として単純な行動だった。


① 元気な声を腹から出す。
② 近所周辺の方に笑顔であいさつする。
③ 調理作業のテキパキと丁寧の限界に挑む。
④ 暇だろうがとにかく動く。
⑤ 注文・おあいそ時は走って行く。
⑥ 「ありがとうございました。」は心を込めて言う。
⑦ 掃除は自店前だけでなく、両サイド50メートルは掃いて帰る。



気持ちだけは繁盛店のように「ありがとうございました」をたくさん言った。


「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」

お客様1人に付き最低でも3回言う事も決めた。



その項目を実行して、廃業したとしても後悔しないと思った。




最初はね、ホステスさん、キャッチの兄さんに「おはようございます」って、挨拶しても誰も返事をしてくれなかったよ。


周辺の掃除をしてもゴミを拾っている横でタバコを捨てられたりした。


一軒一軒、スナックやバー、居酒屋、いかがわしいお店にも挨拶に行った。

快く対応してくれた人は一人もいなかったよ。



それでも、後悔しないようにひたすら続けたんだ。





そうするとね、少しづつだけど周囲の目が変わってくるんだよ。


無視されていた挨拶も返ってくるようになったし、一生懸命走ってラーメン持って行くと、


「兄ちゃん若いのに、がんばっているね!」って声かけてもらえるようになった。


数少ない一人のお客さんを大事にしたら、その方が友達を連れて来るんだよ。

その輪が、だんだん増えていって繁盛するようになったんだ。


繁盛してもその心構え、行動を続けていたら、とうとう松山1の繁盛ラーメン店になったんだよ!




話が飛んだけど、小山君。


あなたは将来、名古屋にお店を出すんだよな。


じゃあ、よく聞いてくれ。


「選びに選んだ立地でも繁盛する保証はないんだよ。」


「繁盛していても、いつまでも続く保証はないんだよ。」



どんな状況になっても「やってやる!」っていう覚悟があるか?ないか?それだけだよ。



小山!お前なら出来る!


この5ヶ月間、苦しいことだらけだったじゃないか!


逃げ出そうと思ったこともあっただろう。


その鍛えられた精神を根づかせてきたじゃないか。


今から芽を出して花開かせるんだろ。


明日から、自分自身がやることを紙に書いて行動してごらん。




翌日・・・



彼は「初心」というタイトルで行動表を書いてきました。


6項目書かれていました。


要約すると、「物事に感謝の念を忘れず、俊敏な動きで行動し、元気いっぱい声を出す。」


と、いう事でした。



「小山君、この時点で改めて聞くぞ!

 この行動表を実行してみて、結果がどうであれ、後悔すると思うかい?」(野崎)



「いいえ、後悔しません!」(小山)



「逆に、もしこの行動表をやらなかったとしたら後悔すると思うかい?」(野崎)



「はい、後悔すると思います」(小山)



「じゃあ、やるだけだよな。ケツはふくから命かけてやってみ」(野崎)





というやりとりが、オープンから一週間かけてありました。


彼(小山君)は今、「沖縄そば博物館」営業時間外の朝と晩、国際通り周辺のお店一軒一軒にあいさつ回りをしています。


後悔しない「沖縄そば修行」にするために・・・・


繁盛店への道のり・・・


どうぞ、このブログをごらんのみなさま、小山君に応援メッセージよろしくお願いします。


小山高史の沖縄そば修行ブログ


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Posted by 沖縄そば伝道師・野崎真志 at 17:45│Comments(8)修行日記
この記事へのコメント
野崎さんのおっしゃる通り!
行動しないで、売れない!とか言い訳ばっか並べてるのは店長としていかがなものか?と!
自分も同じ経験をしたことがあるが、やはり、必死にやって、行動して、笑顔で、てきぱきと!
私ならこうお客さんに言わせたい!
「同じ沖縄そばを食べるなら、あの店長の店で食べたほうがいいよねぇー」ってね!商売なんでも、人と人のコミュニケーション!
自分で運んで、笑顔で話しかけ、味も、心もお客様を癒すことができればどんなに素晴らしいことか!
当然味は美味しいと思いますよ!
あっ!早く「琉球麺屋シーサー」の筆文字書かなきゃ!
今から書きますので!お許しを<(_ _)>
明日の午後4時までには見積もりをFAXしますねぇー!
ではまた<(_ _)>
Posted by 安富祖 at 2006年10月12日 22:24
涙が出そうになりました。
ものすごいパワーをもらった感じです。
だからシーサーのおそば食べると
元気が出るんですね!!
僕の知り合いのカメラマンの方が
今日シーサーにお邪魔したようです。
梅潤のブログに美味しいって、
感想が書き込まれていましたよ。
あと好みでこうなればもっと好きって事も・・・。

友達が友達を呼ぶ・・・
僕も梅潤のライブの育ての親みたいな人に
全く同じ言葉を掛けられた事がありました。

本当に気に入れば
友達誘って又来てくれる、
1人が2人に2人が4人になる・・・って。

だからこそ、たった1人を満足させきれない人が
大勢を喜ばせる事なんて出来ないと・・・。

梅潤もまだまだですが
小山君やマーシーさんの頑張りを見ていると
よっしゃ、イッチョやるか!!って気になってきます。
ありがとうございます!!
Posted by 梅潤 at 2006年10月12日 22:25
自らの経験からの素晴らしい言葉、感動ものです。『やって見せ、言って聞かせてさせてみて、褒めてあげねば人は動かぬ』。それを実践してますね。
Posted by タクロー at 2006年10月13日 13:01
初めまして★いつも気になっていたので、ブログを拝見しました(^^*)同じ飲食業・接客業の方の、素晴らしいお言葉!勉強になりました★★感動しすぎて、何とコメントしていいか分からないのですが。。頑張って下さい☆コツコツ頑張れば、良い方向に進んでいくと思います(^^)小山さん頑張って下さい!
Posted by マリブハウス at 2006年10月13日 17:22
経験からにじみ出てくる言葉。 深さを感じました。
関係者のみなさんに その言霊の波動が より多く伝わるといいですね。
 
Posted by さみぃ at 2006年10月13日 18:35
こんばんは、沖縄そば博物館のスタッフの茶々です。(^_^)ニコニコ
8店舗のそば専門店が集結して、その中で競うってたいへんだよね・・
スープ、麺,三枚肉、ソーキ、てびち、かまぼこ、ねぎ,紅しょうが
定番の材料、みな同じなのに、それぞれ独特の味をだしている。
ブースの店長さん方の話を聞くとたいへん苦労して今の味にたどり着いたとか。ほんとにたかがそば、されどそば、奥深いね。
小山店長とは,毎朝挨拶交わしてますが,一番元気で明るく挨拶してくれます。
洗い場のスタッフでは一番のにんきですよ・(^_^)ニコニコ
お客様を大事に接客してますよね見ていてすごく気持ちいいですよ~~~
これからも今の笑顔で頑張ってください。
では又明日あいましょう(^-^)/~ マタネッ
Posted by 茶々 at 2006年10月14日 01:24
安富祖 さんへ

>「同じ沖縄そばを食べるなら、あの店長の店で食べたほうがいいよねぇー」ってね!

私が目指す経営は上記の通りです。

「あんただから、来るんだよ!」

「あんただから、食べるんだよ!」

店主にとって最高の言葉だと思います。



梅潤 さんへ

>よっしゃ、イッチョやるか!!って気になってきます。

そう思っていただけるだけでうれしいです。
ありがとうございます。


タクローさんへ

コメントありがとうございます。
えらそうなこと言ってます。
自分を省みる、いい機会だと思っています。
Posted by 野崎真志 at 2006年10月14日 02:07
マリブハウスさんへ

コメントありがとうございます。

>☆コツコツ頑張れば、良い方向に進んでいくと思います(^^)小山さん頑張って下さい!

コツコツ、地道に生きている人には、きっと応援者が現れると思います。
小山君を応援したくなる方が、きっと増えていく思います。


さみぃさんへ
まさか、私の苦い経験がいかされる日が来るとは思ってもいませんでした。
あの時は、つらく苦しいだけだと思っていましたが、今となっては、ありがたい経験になっています。
小山君もいい経験にしてほしいです。


茶々さんへ

「沖縄そば博物館」のスタッフさんなんですね。
いつもお世話になっています。
小山君は、スタッフの人気者なんですか?

であれば、彼がサボっていたら、私に代わって「ビンタ」してくださいね。(笑)
何かダラダラとしていれば、私にチクッてくださいね。(笑)

これからもお世話になります。
ありがとう。
Posted by 野崎真志 at 2006年10月14日 08:55
 
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