2010年08月19日
うめー家(10/8/15放送)



【うめー家】
こじんまりとした小さな中華食堂。
沖縄そば屋で中華食堂?と思われますが、店主の梅村さん(台湾名・呉萬雄さん)ご夫婦は台湾の方なんです。
台湾から35年前に日本国籍を取得して沖縄に移住された「異色の沖縄そば屋さん。」

今回のメニュー
うめ~そば・お得セット 700円
(うめ~そば・餃子・ちまき付き)

透明感のある「おいしい中華スープ」のような味。
スープの表面に油が浮いていて、一見油っぽいのかな?と思うけど、
ネギ油のうまみが感じられてあっさりなんだけど後引く旨さがある。
麺をすするとニラともやしがシャキシャキ絡まって、これだけでも麺が進む。
三枚肉・本ソーキも柔らかく煮込まれていて、ニンニクの香りが程よく感じられ、これぞ台湾風。
他の「沖縄そば屋」にはない味付。
後半に「焦したネギ油」をスープに混ぜるとネギ油の香ばしさがまして、2度楽しめます。
台湾の方が「沖縄そば」を作るとしたら、こういう風になるんだろうな~と感心(感激)一品でした。

お得セットの餃子は、皮のモチモチした食感と焼き目の焦げた食感がおいしいです。
餃子がおいしい所は、皮がおいしいと言うけれど「皮」がおいしかった~。
中身は野菜がたっぷり入っていてうまいです。(肉の旨みはそれほど感じられなかったけど。)

ちまきはもち米の中にシイタケ・干し海老・豚肉・鶏肉など具沢山でボリュームがある。
700円で餃子とちまきがセットで付いてるのは本当に「お得」です。

麺 細め 少し軟め ストレート麺 亀浜製麺
具
本ソーキ×1ヶ
三枚肉×3ヶ
ニラ
もやし
島ネギ
ネギ油
店主への質問
○麺のこだわり・特徴
スープに合わせた麺を探していて、最初は台湾から仕入れようと考えていたのですが、
うめ~家のスープに合う「亀浜製麺」に出会いました。
○スープのこだわり・特徴
とんこつと鶏がらで出しを取ってます。
5時間煮込み余熱で1日寝かします。
中国や台湾では「カツオだし」は使わないので入れていません。
台湾から仕入れたネギの球根をフライパンで炒めて「ネギ油」を作ります。
その「ネギ油」をスープに入れると風味が増しておいしくなります。
○具のこだわり・特徴
肉の味付けに「ニンニク」と「黒砂糖」をたくさん使います。
じっくり煮込むことでやわらかく仕上がります。
「てぇーげーぐぁーに作ってないよー」と方言で話してくれました。
〇開業のきっかけ(経緯)
台湾で旅行ガイドの仕事を30年していたのですが、9・11のテロ以降に仕事が激変してしまいました。
それで、以前から小さな料理屋をしたかったので、沖縄で昼は「沖縄そば」をやろうと決めました。
○一番苦労したこと
今の場所で営業する前は、津嘉山でお店を構えていたのですが、駐車場も少なく、あまりお客さんが集まらなかったので、
2年間はずっと赤字続きで苦労しました。
○一番うれしい・たのしいこと
お店が常連客でにぎわっているいる時に喜びを感じる。
○店主・梅村さんにとって「沖縄そば」とは?
大好きです。
【うめー家】
住所 :沖縄県豊見城市高安927-11
定休日 :第2・4 火曜日
駐車場 :6台
営業時間 :11:00~19:30
電話 :098-850-2519
取材日 :10/8/8
Posted by 沖縄そば伝道師・野崎真志 at 10:22│Comments(0)
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