うるま市中心市街地活性化シンポジウム

沖縄そば伝道師・野崎真志

2005年11月27日 18:42

「沖縄そばフードテーマパーク」で地域の活性化するにはどうすればいいのだろう?
また、行政を巻き込んだ形にするとどのような事が起こりえるだろうか?

そこらへんを勉強するために「うるま市中心市街地活性化シンポジウム」に行ってきました。
このシンポジウムのゲストパネリストに北海道帯広の「北の屋台」を立ち上げた坂本和昭さんがみえていました。
坂本さんの本「北の屋台繁盛記」

この本を読んで、ゼロから地域活性事業を起こすご苦労とその土地の特色で成功する事例などを勉強させていただきました。

その著者の坂本さんが沖縄に来ると聞きつけたので、「うるま市安慶名公民館」(地元の人しかわからない場所にある)まで、仕事を抜け出して、高速飛ばしました。

 

このシンポジウムのコーディネーターをなさった「阪井暖子」さんは、
沖縄県産業振興公社の天願亮さんに以前紹介してもらいました。


「北の屋台」創業準備段階の苦労話や繁盛の仕組みを構築した話は、
屋台ラーメン出身の私にとってとても共感することばかりでした。

屋台という業種は、簡単に開業出来そうに見えて、実は法律規制の多い業種なのです。
道路交通法や食品衛生法などの絡みがあって、今後、衰退する業種です。

そんな中で「北の屋台」は、その法律をさまざまな視点から研究し、法律上も問題なく、
屋台として表現できる形を作り上げた成功事例です。

19台止められる駐車場っだった土地が、今では年間18万人が来店し、売上3億円以上超えるそうです。
以前の駐車場経営の74倍の売上にあたるそうです。
土地に付加価値を付けるとこうなるのですね。

ちなみにと言うのもおこがましいですが、私の屋台開業当時のささやかな夢はモノレール駅(全駅)屋台ラーメンを出店することでした。
しかし、2号店(車)を購入した際に、現状の営業スタイル(屋台車)では法律が認めない事を知り夢ははかなく散りました。


このシンポジウムの話を聞いて、「沖縄そばフードテーマパーク」を造ることを考えると、
そのテーマパークだけが儲かる施設では「知恵が浅い」と言われた様な気がしました。

その施設(テーマパーク)を「沖縄そば」の情報発信の基地としてに、地域もにぎわうようにし、
地元の「沖縄そば」に関わる業界が繁栄する仕組みを考えた方が
後世にも地域の食文化として残せるような気がしました。

「自分さえ良ければいい。自分のお店だけが儲かればいい。自分の身内だけが良ければいい。特定の企業だけが儲かればいい」

そういう考えでは、地域活性化は成り立たないのだな~。と感じました。




上の写真は左から

NPO法人潮花の会代表 安慶名商業拠点若手の会会長 東江宗典さん
安慶名商店街振興組合理事長 上原功吉さん
まちづくり・まちあそびプランナー 阪井暖子さん
私(野崎真志)




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