「沖縄そば」修行ブログ

沖縄そば伝道師・野崎真志

2006年07月18日 21:00



うち(琉球麺屋シーサー)で、「沖縄そば」修行をしている小山君がブログを再開しました。

「私・小山高史は、2008年!10月17日 『琉球魂』(沖縄そば屋)を名古屋で開業します!」

そのブログを紹介するとともに、彼と関わった3ヶ月間のいきさつを書きます。
彼との出会いはブログでした。

「名古屋で沖縄そば屋を開業します」(確かこういうタイトルだったと思います。)

そのブログをたまたま見たので、コメントを書き込んだことがキッカケになりました。

それから1~2週間後に、お店で会うことになりました。

彼は、修行先として希望していたお店に、「修行させてください」とお願いしたのですが、
断られてしまい、行く当てがない状態でした。


私は彼に会って、こう質問しました。

「どうやって断られたの?」(野崎)

「電話で修行願いをしたのですが、「身内でも厨房に入れない!」といわれて断られました。」(小山)

「ふ~ん、なぜ?もう一度頼まなかったの? なぜ?沖縄にまで来ているのに、直接会いに行かなかったの?」(野崎)

「そんなことで、あきらめていては、これからいろいろな望みをかなえていく事は難しいと思うよ。」(野崎)

「・・・・・・」(小山)


彼は、うちあたい(ぐうの音も言えないようす。「沖縄の方言」)したようでした。


改めて、質問しました。

「何が与えられたら、あなたの望みが叶うの?」(野崎)

「沖縄でいろいろ勉強して、名古屋でお店を持つことです。」(小山)

「じゃあ、何を勉強するの?(何を名古屋に持って帰るの?)」(野崎)


(中略)(突っ込んで質問攻めにしましたが、答えは下記の4点でした。)


「沖縄そばの作り方」
「開業資金を貯めたい」
「店舗経営を学びたい」
「沖縄の風土を学びたい」


(中略)


「じゃあ、行くところがないなら、うちで勉強するかい?」(野崎)


それから、修行が始まりました。




私は、屋台時代を含めて、数十名の人から「教えてください」と頼まれました。
しかし、ほとんどの人が3日で根をあげました。
(はたから見たら、楽に仕事をしているように見えたのでしょう。)

彼(小山)もそうなることを予想して、お付き合いをしていました。

ところが、彼は予想を裏切って修行5日目をむかえました。

そこまでは良しとしますが、彼は仕事先を見つけ、安心しきっていることを感じました。

その日の夜、説教しました。


「「ここ(シーサー)にいれば何とかしてくれる。」「ここにいれば、独立開業出来る」って、
甘く考えていないかい!?

「ここ数日の姿を見ていると、そこらへんのアルバイトと同じ行動をしているよ!
あなたが本気で独立開業したいなら、「これなんですか?」「この作業はなぜするのですか?」って、聞いてメモするよね!?

なんでしないの!?メモ帳すら持っていないよね!?



居酒屋で、上記のような説教を3時間しました。

この説教をする前に、私はカミさんに言いました。

「明日から、小山君は来ない!と想定していてね。」と・・・


私は、彼と出会った時から、「彼が望むことで、私が出来ることは何だろう?」と、常に考えていました。

この説教で逃げ出してしまうのであれば、早いうちに見切りをつけたほうがいいのでは?」と、思ったのです。



翌日は定休日。

一日考えて「辞めます!」とでも、言うであろうと思っていました。

ところが、彼は、【丸坊主】になって出勤してきたのです。

私は、その姿を見て、彼と真剣に向かい合おうと思いました。


「本気で修行するかい!?」(野崎)

「ハイ!」(小山)

「厳しいことでも乗り越えられるかい!?」(野崎)

「ハイ!」(小山)





その時に、私は彼に「ブログを書くことを止めなさい!」と告げました。

「一日の終わりにブログを書くこともいいかもしれないけど、コメントもらったら返事を返さないといけないでしょ!

あなたの腹(気持ち)が出来ていない状態では、第三者の意見で「志」がブレてしまうおそれがあるから、ブログは止めなさい!

「俺は名古屋で「沖縄そば屋」を開業するんだ!!」。 そのお店で00をするために(何のために)開業するんだ!と、

答えることができるまでブログは止めなさい。」と言いました。


それから、3ヶ月経ちました。

いろいろなことをさせました。(このことは後日書きます)

とても90日とは、思えないほどの早さで成長しています。
(途中、気が抜けて、何度も説教しましたが・・・)

来た当初より8キロやせました。



(夜もアルバイトをして睡眠時間が2~3時間の頃、眠りながら作業をする小山君)



そんな経験をした彼が「ブログ」を再開します。

私が再開をすすめました。

小山君の独立への腹(気持ち)が決まり、腹がすわったと判断したからです。

とは言え、これからもいろいろな事があるでしょう。

彼なら乗り越えて行くと思います。


どうぞ、みなさん、小山ブログの読者登録されて応援してください。


「私・小山高史は、2008年!10月17日 『琉球魂』(沖縄そば屋)を名古屋で開業します!」


こうやって、みなさんに小山ブログを紹介させていただきましたが、

私は一切読みません。

私が見ていると思うと、彼は本音で書くことはないと思うからです。

どうぞご理解ください。


これを機に、今まで「小山君」と言ってきましたが、「小山」と呼ぶようにします。
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