一方通行のそば

沖縄そば伝道師・野崎真志

2006年01月17日 12:37



私がお店を始める前に、いろいろな沖縄そば屋を食べてまわった。
「琉球麺屋シーサー」の味はどうしようか?
と、悩む日々が続いていました。

そういう時に、一方通行のそばを食べて「悩みが消えた」。

と言うと、ちょっとオーバーだけど、気持ちは楽になった。
それまでは「沖縄そば」とは、「こうでなければいけない。」(豚とカツオをメインにしたダシで・・・とか)

と、固い考え方になっていました。


その考え方を変えた一方通行のそばの特徴は、麺のモチモチ感。

だし汁の独自性。具にチャーシュー、チキナー(からし菜)など・・・

今までの「沖縄そば」とは違う独自の路線で走っている。



「そうか!自分の店だから、自分の道を行けばいいんだ!」と決めさせてくれたお店でした。



スープは、豚骨とカツオのバランスがいいです。
鶏がらと野菜、他に何が入っているんだろう?
教えて欲しいぐらいです。
あっさりとしていますが、しっかりとダシが出ています。

麺は木灰手打ちの生めんで、モチモチしています。
(木灰麺でもボソボソとする麺もある。)

チャーシューもほどよく柔らかくてしっかり味も付いている。
チキナー(からし菜)がシャキシャキとして麺が進む。

一度、箸をつけたら手が止まらない。
後半スープを飲み干すのが、なんだか名残惜しほど。



テーブルに「ゆずごしょう」なるものがあったので、入れてみました。
ゆずの香りがいい感じに広がって、一味違った楽しみ方が出来ました。

シクァーサーのゼリーも付いて、うれしいですね。



さて、一通そば定番のチキナー(からし菜)ですが、
シーサーでもオープン当初はチキナー(からし菜)を入れていました。

葉野菜の仕込みは結構大変な作業なんです。

葉野菜は日持ちがしないから毎日仕入れて、毎日仕込まなくてはならないから
手間がかかるんです。

それに去年の夏に長雨の影響で仕入れ値がものすごく高くなって、
品薄状態。

買いたくても変えない状況になりました。

それで、沖縄そばの具の定番「カマボコ」を入れ始めました。


そういう仕込みの手間も仕入れの環境も踏まえて、一方通行は通常の具として
チキナー(からし菜)を使っていることに感心させられます。


一方通行のコンセプトに「化学調味料は使っていない」とありましたが、

ここは本当に使っていないと思います。


なぜそう言うかというと・・・

「化学調味料は使っていない」と打ち出しながら、厨房で「ダシの素」を入れている
「沖縄そば」のお店って結構あるんですよ!(本当に実話です)

あの名店も・・・・・・(私のお店じゃないですよ(笑)

(この化学調味料の話は、ここで書ききれないほど、言いたいことがあるので、
別の日に書きます。)



話し戻って、「一方通行」。

ここは「沖縄そば」の進化・発展系の店。

私のオススメです。


住所 浦添市内間4-22-30

TEL  098-877-8655

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