一方通行のそば
私がお店を始める前に、いろいろな沖縄そば屋を食べてまわった。
「琉球麺屋シーサー」の味はどうしようか?
と、悩む日々が続いていました。
そういう時に、一方通行のそばを食べて「悩みが消えた」。
と言うと、ちょっとオーバーだけど、気持ちは楽になった。
それまでは「沖縄そば」とは、「こうでなければいけない。」(豚とカツオをメインにしたダシで・・・とか)
と、固い考え方になっていました。
その考え方を変えた一方通行のそばの特徴は、麺のモチモチ感。
だし汁の独自性。具にチャーシュー、チキナー(からし菜)など・・・
今までの「沖縄そば」とは違う独自の路線で走っている。
「そうか!自分の店だから、自分の道を行けばいいんだ!」と決めさせてくれたお店でした。
スープは、豚骨とカツオのバランスがいいです。
鶏がらと野菜、他に何が入っているんだろう?
教えて欲しいぐらいです。
あっさりとしていますが、しっかりとダシが出ています。
麺は木灰手打ちの生めんで、モチモチしています。
(木灰麺でもボソボソとする麺もある。)
チャーシューもほどよく柔らかくてしっかり味も付いている。
チキナー(からし菜)がシャキシャキとして麺が進む。
一度、箸をつけたら手が止まらない。
後半スープを飲み干すのが、なんだか名残惜しほど。
テーブルに「ゆずごしょう」なるものがあったので、入れてみました。
ゆずの香りがいい感じに広がって、一味違った楽しみ方が出来ました。
シクァーサーのゼリーも付いて、うれしいですね。
さて、一通そば定番のチキナー(からし菜)ですが、
シーサーでもオープン当初はチキナー(からし菜)を入れていました。
葉野菜の仕込みは結構大変な作業なんです。
葉野菜は日持ちがしないから毎日仕入れて、毎日仕込まなくてはならないから
手間がかかるんです。
それに去年の夏に長雨の影響で仕入れ値がものすごく高くなって、
品薄状態。
買いたくても変えない状況になりました。
それで、沖縄そばの具の定番「カマボコ」を入れ始めました。
そういう仕込みの手間も仕入れの環境も踏まえて、一方通行は通常の具として
チキナー(からし菜)を使っていることに感心させられます。
一方通行のコンセプトに「化学調味料は使っていない」とありましたが、
ここは本当に使っていないと思います。
なぜそう言うかというと・・・
「化学調味料は使っていない」と打ち出しながら、厨房で「ダシの素」を入れている
「沖縄そば」のお店って結構あるんですよ!(本当に実話です)
あの名店も・・・・・・(私のお店じゃないですよ(笑)
(この化学調味料の話は、ここで書ききれないほど、言いたいことがあるので、
別の日に書きます。)
話し戻って、「一方通行」。
ここは「沖縄そば」の進化・発展系の店。
私のオススメです。
住所 浦添市内間4-22-30
TEL 098-877-8655
地図は
こちら
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