【しむじょう】
「しむじょう(下門)」とは、屋敷(新垣家)の屋号。(久茂地放送屋にはピッタリ!)
築150年の瓦屋根の古民家は、2007年に「国の登録有形文化財」に指定されています。
石垣で積まれたひんぷんや樹齢100年の椿の木があり、歴史を感じられます。
店内に入ると「おばあのお家」に帰ってきたみたいにくつろげる空間。
実際に、店内にお仏壇(トートーメー)があり、盆と正月には、親戚が集まります。(笑)
店内から庭を見ると離島に来たような感覚になってしまいます。
BGMに流れるゆったりとした癒し系の音楽が、日常を忘れさせます。
今回のメニュー
三枚肉そばセット(豆腐の和え物 もずく酢 ジューシー 手作りじーまーみ豆腐) 950円
カツオの味(旨み)が強く出ているスープ。
あっさりとしたキレがある。
沖縄市の「なーざとやー」や「しまぶくそば」のカツオ出汁が強いスープを思い出しました。
那覇では、ここまでのお店はないかも。
細くてストレート麺は、コシがあって歯切れがいい。
亀浜製麺所の麺だと思う。
三枚肉は甘辛く味付され、箸で持ち上げたらくずれそうな位「プルプル」とやわらかく煮込まれている。
那覇市内では中々味わえないそばでした。
小鉢に付いていた「ジーマーミ豆腐」は、手作りでおいしかったです。
麺量 180g 細麺 ストレート麺 亀浜製麺
具
三枚肉×2ヶ
かまぼこ×1ヶ
島ネギ
店主への質問
○麺のこだわり・特徴
コシがあって歯ごたえのある亀浜麺を使っています。
食べた後半に麺が延びてしまわないように、気にしながら湯切りをしています。
○スープのこだわり・特徴
県産豚と鳥を10時間じっくり弱火で加熱しています。
宮古島産のカツオで出汁を取り、さらに追いかつおをして風味を引き立てます。
県産豚のスープとかつお出汁をブレンドし、その後、1日冷蔵庫で寝かします。
翌日、スープの余分な脂分を取って、あっさりとした仕上がりにしています。
○具のこだわり・特徴
麺とスープがあっさりしている分、具(肉)にはしっかりと味付しています。
具(肉)を味付汁に漬けて、1日寝かして味を中までしみこましています。
〇開業のきっかけ(経緯)
国の有形文化財に指定されるほどの古民家は、おばあちゃんが住んでいました。
その後、おばあちゃんが亡くなって、10年ぐらい空き家になっていたんです。
それで、この空間を活かしながら仕事が出来ないか?と考えて「沖縄そば屋」にしようとなりました。
○一番苦労したこと
飲食店経験もなく、全くの素人が始めたので、スープや具の味を作り出す事が一番大変でした。
家族で営んでいるのですが、開業当初は、身内ケンカもよくしていました。(笑)
○一番うれしい・たのしいこと
「おいしかったよー」の一言。
○店主・新垣さんにとって「沖縄そば」とは?
ホッとする味。庶民の味。文化だと思います。
昔のかまどがまだ残っています。
ガス釜を入れて再利用しています。
この音楽が日常を忘れさせてくれます。
【しむじょう】
住所 :那覇市首里末吉町2-124-1
定休日 :水曜日
駐車場 :10台
営業時間 :11:30~15:00
電話 :098-884-1933
取材日 :10/5/7
地図はこちら