しむじょう(10/5/9放送)

沖縄そば伝道師・野崎真志

2010年05月21日 21:50



私がレポーターを務める。
RBCラジオ「久茂地放送屋」の「すばらしき・すば屋達」のコーナーで紹介されたお店。









【しむじょう】


「しむじょう(下門)」とは、屋敷(新垣家)の屋号。(久茂地放送屋にはピッタリ!)

築150年の瓦屋根の古民家は、2007年に「国の登録有形文化財」に指定されています。

石垣で積まれたひんぷんや樹齢100年の椿の木があり、歴史を感じられます。

店内に入ると「おばあのお家」に帰ってきたみたいにくつろげる空間。

実際に、店内にお仏壇(トートーメー)があり、盆と正月には、親戚が集まります。(笑)

店内から庭を見ると離島に来たような感覚になってしまいます。

BGMに流れるゆったりとした癒し系の音楽が、日常を忘れさせます。








今回のメニュー


三枚肉そばセット
(豆腐の和え物 もずく酢 ジューシー 手作りじーまーみ豆腐) 950円



カツオの味(旨み)が強く出ているスープ。

あっさりとしたキレがある。

沖縄市の「なーざとやー」や「しまぶくそば」のカツオ出汁が強いスープを思い出しました。

那覇では、ここまでのお店はないかも。

細くてストレート麺は、コシがあって歯切れがいい。

亀浜製麺所の麺だと思う。

三枚肉は甘辛く味付され、箸で持ち上げたらくずれそうな位「プルプル」とやわらかく煮込まれている。

那覇市内では中々味わえないそばでした。


小鉢に付いていた「ジーマーミ豆腐」は、手作りでおいしかったです。










麺量 180g  細麺  ストレート麺  亀浜製麺



具 
 
三枚肉×2ヶ

かまぼこ×1ヶ

島ネギ










店主への質問


○麺のこだわり・特徴


コシがあって歯ごたえのある亀浜麺を使っています。

食べた後半に麺が延びてしまわないように、気にしながら湯切りをしています。



○スープのこだわり・特徴


県産豚と鳥を10時間じっくり弱火で加熱しています。

宮古島産のカツオで出汁を取り、さらに追いかつおをして風味を引き立てます。

県産豚のスープとかつお出汁をブレンドし、その後、1日冷蔵庫で寝かします。

翌日、スープの余分な脂分を取って、あっさりとした仕上がりにしています。



○具のこだわり・特徴


麺とスープがあっさりしている分、具(肉)にはしっかりと味付しています。

具(肉)を味付汁に漬けて、1日寝かして味を中までしみこましています。




〇開業のきっかけ(経緯)


国の有形文化財に指定されるほどの古民家は、おばあちゃんが住んでいました。

その後、おばあちゃんが亡くなって、10年ぐらい空き家になっていたんです。

それで、この空間を活かしながら仕事が出来ないか?と考えて「沖縄そば屋」にしようとなりました。





○一番苦労したこと


飲食店経験もなく、全くの素人が始めたので、スープや具の味を作り出す事が一番大変でした。

家族で営んでいるのですが、開業当初は、身内ケンカもよくしていました。(笑)



○一番うれしい・たのしいこと


「おいしかったよー」の一言。



○店主・新垣さんにとって「沖縄そば」とは?

ホッとする味。庶民の味。文化だと思います。






昔のかまどがまだ残っています。

ガス釜を入れて再利用しています。






この音楽が日常を忘れさせてくれます。





【しむじょう】

住所   :那覇市首里末吉町2-124-1
定休日  :水曜日
駐車場  :10台
営業時間 :11:30~15:00
電話   :098-884-1933
取材日   :10/5/7


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