【今回のメニュー】
「てぃーだそば」(小)
麺量 180g 太さ 中 ストレート麺
スープ カツオと豚骨のブレンドスープ
あっさり味
具
三枚肉×2枚
かまぼこ×1枚
島ネギ・焼き玉子
店長おすすめメニュー 「てびちそば」
【店主への質問】
〇麺のこだわり・特徴
100%木灰水(自然の恵み木灰には、多種多様のミネラルがふくまれています。)で作ることにこだわっています。
ガジュマルなどの原木を30cm刻みに切り、約2ヶ月間日干しにした後、灰を作る為に燃やします。
木を1kg燃やして取れる灰の量は25g。
この量は、木灰水にすると、2人分しかとれず、手間暇かかった仕事です。
だからこそ、おいしい木灰そばが出来上がります。
当店は、ツルツルとした食感やコリコリとした歯ごたえも特徴です。
麺に練りこむ素材(ニラ・ニガナ・よもぎ・ゲットウ・ドラゴンフルーツ・うっちんなど)の色や香りをこわさずに、自然そのものの風味を活かすようにしています。
冷蔵庫で1日~4日寝かした(熟成させるため)麺を提供しています。
〇スープのこだわり・特徴
カツオの香りが利いた、あっさりしたスープを心がけています。
豚骨を種火で7時間煮込んだスープとかつおをブレンドしたスープです。
余分な脂を取るために、小まめに何度もアクを取っています。
〇具のこだわり・特徴
三枚肉・本ソーキ・てびちなど、肉がやわらかくなるまで煮込んでいます。
【沖縄そばに対する想いなど】
沖縄の食文化を継承していく為に、手間暇をかけて、木灰そば作りに励んでいます。
〇開業のきっかけ(経緯)
お店を開く一年前に、沖縄県庁の森林緑地課で「木灰そば」の普及の為に行った「そば打ち体験」がきっかけです。
全くの素人だった店長(比嘉さん)が、講師の教え通りに作ったところ、どうもうまく生地が伸びず、ひび割れだらけでした。
作った麺は、ものすごく硬くておいしくない木灰麺が出来たそうです。
生地を伸ばすのに力が入り、全身筋肉痛になり、「おいしくないし、疲れるし、もう2度とやりたくない!」と、思ったそうです。
【ターニングポイント】
その時に使用した「木灰水」が大量に余ったため、主催者から各自持ち帰るように言われ、しぶしぶ持ち帰る。
改めて家で「木灰そば」を作る気もせず、ほったらかしにしていた「木灰水」。
数日後、ふとしたことで作ってみようと思い、再チャレンジしてみると、おいしい「木灰そば」が出来た。
(実は、以前のそば打ち体験では、水分が以上に少なかったことがひび割れの原因だった。)
おいしい「木灰そば」が作れるようになると、これを機に、当時、地域の自治会長をしていた比嘉さんは、身近な人を集めて「木灰そば」作りを教えていたそうです。
「あなたは、どこのおそば屋ですか?」と、本職だと勘違いする人もいたとか。
木灰そばの出会いから一年後、勤めていた会社がなくなる。
それをキッカケに、「そばやー」を始めることになった。
今振り返れば、「しぶしぶ持ち帰った「木灰水」がなければ、お店を持つことはなかった。」と、比嘉さんは語る。
〇一番苦労したこと
開店から2年目に、お客さんが減ったことです。
来る日も、来る日もヒマで、精神的に落ち込み、体重が10キロ近く減りました。
打開策として、店舗の壁に大きく「手打ちそば」と大きくアピールしたことで、お客さんも増えていきました。
〇一番うれしい・たのしいこと
お客さんに「ここの沖縄そばが一番おいしい!」と言われたこと。
また別のお客さんで、沖縄そば嫌いだった方が、「てぃーだそばだけは、おいしい。」と言ってくれたこともうれしかったです。
〇あなたにとって「沖縄そば」とは?
「生きがいです。」
と、瞬時に答えが返ってきました。
【木灰そばの店・てぃーだそば】
住所 :南城市大里字古堅1174-1
定休日 :火曜日
駐車場 :25台
営業時間 :11:00~15:00
電話 :098-944-1955
取材日 :2009/10/16
創業 :平成16年9月
ホームページ:
http://www.k2.dion.ne.jp/~soba/
全国発送 :あり
座席数 :テーブル10席 座席 16席 カウンター6席
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