繁盛店への道のり・・・

沖縄そば伝道師・野崎真志

2006年10月12日 17:45



正直に告白します。

「沖縄そば博物館」の8店舗の中で 「琉球麺屋シーサー」は一番売れていません。


その現状を「琉球麺屋シーサー」「沖縄そば博物館」店長・小山君に聞いてみました。


「なぜ?琉球麺屋シーサーは売れていないの?」(野崎)
00が△△だから売れていません・・・・

□□が00だから売れていません・・・・

△△が□□だから売れていません・・・・

00が△△だから売れていません・・・・

□□が00だから売れていません・・・・

△△が□□だから売れていません・・・・




「ふ~ん、言ってる事はわかったけど・・・何か違うんだよな~。

 あなたは店長として、売り場を任されたんだよね~~。

 さっきから、売れない理由を並べているけど、あなたがやれることを全力でやってみたのかい?



 腹から声出して、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」を言ったのかい?


「あの人一生懸命だね~!」って言われるぐらい、ブース内で動き回っているのかい?


売れていない現状であれば、「おそば」を作ったら三越のスタッフに運ばせないで、直接自分で運んでいったのかい?


その時、お客様に「たくさんの店舗の中から「シーサー」を選んでいただいてありがとうございます。」って、声かけたのかい?



周辺の国際通りには、いろいろなお店があるけど、そこに一軒でも挨拶に行ったのかい?


自分に与えられた環境で、あらゆることをやってみて「もう神頼みするしかない!」って、祈ったのかい?


そこまでしたなら、愚痴や不満を聞こうじゃないか。



「暗い、暗い、と不平を言わず、すすんで明かりを灯してみろ!」




(小山君は、うちあたいした顔をしていました。)




実はな、俺も同じ経験をしているんだよ。


松山に屋台ラーメンを開業したころ、全然売れなくて困り果てていた。

24歳の若造が周囲の反対を押し切って開業したことを後悔したよ。

オープンから3ヶ月経って、もうやめる決心をしたんだよ。



しかし、やめることを決めたけど、後悔しないやめ方を考えた。

廃業しても後悔しない行動をした。


それは、商売人として単純な行動だった。


① 元気な声を腹から出す。
② 近所周辺の方に笑顔であいさつする。
③ 調理作業のテキパキと丁寧の限界に挑む。
④ 暇だろうがとにかく動く。
⑤ 注文・おあいそ時は走って行く。
⑥ 「ありがとうございました。」は心を込めて言う。
⑦ 掃除は自店前だけでなく、両サイド50メートルは掃いて帰る。



気持ちだけは繁盛店のように「ありがとうございました」をたくさん言った。


「ありがとうございました」
「ありがとうございました」
「ありがとうございました」

お客様1人に付き最低でも3回言う事も決めた。



その項目を実行して、廃業したとしても後悔しないと思った。




最初はね、ホステスさん、キャッチの兄さんに「おはようございます」って、挨拶しても誰も返事をしてくれなかったよ。


周辺の掃除をしてもゴミを拾っている横でタバコを捨てられたりした。


一軒一軒、スナックやバー、居酒屋、いかがわしいお店にも挨拶に行った。

快く対応してくれた人は一人もいなかったよ。



それでも、後悔しないようにひたすら続けたんだ。





そうするとね、少しづつだけど周囲の目が変わってくるんだよ。


無視されていた挨拶も返ってくるようになったし、一生懸命走ってラーメン持って行くと、


「兄ちゃん若いのに、がんばっているね!」って声かけてもらえるようになった。


数少ない一人のお客さんを大事にしたら、その方が友達を連れて来るんだよ。

その輪が、だんだん増えていって繁盛するようになったんだ。


繁盛してもその心構え、行動を続けていたら、とうとう松山1の繁盛ラーメン店になったんだよ!




話が飛んだけど、小山君。


あなたは将来、名古屋にお店を出すんだよな。


じゃあ、よく聞いてくれ。


「選びに選んだ立地でも繁盛する保証はないんだよ。」


「繁盛していても、いつまでも続く保証はないんだよ。」



どんな状況になっても「やってやる!」っていう覚悟があるか?ないか?それだけだよ。



小山!お前なら出来る!


この5ヶ月間、苦しいことだらけだったじゃないか!


逃げ出そうと思ったこともあっただろう。


その鍛えられた精神を根づかせてきたじゃないか。


今から芽を出して花開かせるんだろ。


明日から、自分自身がやることを紙に書いて行動してごらん。




翌日・・・



彼は「初心」というタイトルで行動表を書いてきました。


6項目書かれていました。


要約すると、「物事に感謝の念を忘れず、俊敏な動きで行動し、元気いっぱい声を出す。」


と、いう事でした。



「小山君、この時点で改めて聞くぞ!

 この行動表を実行してみて、結果がどうであれ、後悔すると思うかい?」(野崎)



「いいえ、後悔しません!」(小山)



「逆に、もしこの行動表をやらなかったとしたら後悔すると思うかい?」(野崎)



「はい、後悔すると思います」(小山)



「じゃあ、やるだけだよな。ケツはふくから命かけてやってみ」(野崎)





というやりとりが、オープンから一週間かけてありました。


彼(小山君)は今、「沖縄そば博物館」営業時間外の朝と晩、国際通り周辺のお店一軒一軒にあいさつ回りをしています。


後悔しない「沖縄そば修行」にするために・・・・





どうぞ、このブログをごらんのみなさま、小山君に応援メッセージよろしくお願いします。


小山高史の沖縄そば修行ブログ
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